以前私は広告掲載の営業をしておりました。私の会社の広告が取り扱っていたジャンルは専門的なもので、その業界において広告を出すと言えば、まずはうちの会社に連絡をするというのが当たり前くらいでした。

別の企業の営業の話を聞いた際によく聞くのが競合他社、いわゆるライバルの話です。「ライバル業者が強くてどうしても新規開拓が出来ない。ライバルのいない○○さんの部署は良いですよね。」という嫌味を聞く事もしばしばありました。本当にライバルのいない業界は楽なのでしょうか?

私の経験談から言わせて頂くと、答えは「NO」です。確かに、競合他社がいなければ価格競争に陥る事もありませんので、ある程度は適正価格を維持できるなどのメリットがあります。しかし、その業界に他社がいなければ、業界に対する不満などが全てこちらに飛ばされてくるという被害もあります。

私の会社はデジタルマーケティングがメインの会社でしたが、「この業界の広告はそこしかないから載せているだけだ」と載せているクライアントからも厳しい声を頂き、新規店に行けば、「うちは載せるつもりはない!」と何年もの間門前払いを受けている始末です。

もちろん私の場合は広告という分野ですので、必要か不必要かはそのクライアント自身が決める事で、他に変えがたい製品を作っているメーカーの営業などの場合は話が変わってくるかもしれません。しかし、その業界にライバルがいない事は楽でもありますが、嫌われ役を担う事にもなりますので、その心構えは必要だと思います。